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カメラの性能比べ(NIKON D40,SONY NEX-5N,OLYMPUS SP 800UZ [徒然なるまま]

SONY NEX-5を検討している方への利用者レポート

カメラを買う度にネット情報を収集してみるが、どうしても今ひとつ良く分からない。結局当たりをつけて買うしかないが、ネット情報で助けられた事もあり、私も何かでお返しせねばと思い、購入検討者のためになればと思いブログに書いてみた。

三台目のカメラとしてSONY NEX-5Nを買った。実は10万円代の一眼レフ(ミラーレス)も狙っていた。しかし、散歩で歩き回りながら写真を撮る私には躯体の重いカメラはかなりの負担であり、コンパクト一眼を選択することにした。

SONY NEX-5Nを購入した後、私が持っている二台のカメラで同じ被写体を撮影して比較してみた。

使用カメラ:
NIKON D40
2007年購入)
OLYMPUS SP 800UZ
2011年購入)
SONY NEX-5N
2012年購入)


撮影場所:霞ヶ浦公園(天気:曇り)
撮影日:2012年7月21日
時間:13時ごろ

霞ヶ浦公園SONYピンクのハス.jpg
 撮影機器:NIKON D40
 撮影方式:マニュアル
 絞り:f 7.1
 シャッター:1/250
 ISO:200
 露出補正:-5ステップ
 焦点距離:200mm
 最大絞り:5
 測光モード:中央重点主義
 フラッシュ:なし
 画素数:610万画素

画素数が他の機種に比べて低いので柔らかい感じで撮影できる。拡大した際の細部の再現力はさすがに劣るが、味のある感じの写真が欲しい時はこの機種がハマる。写真は望遠(200mm)を最大にして撮影しているが、被写体の花までの距離はカメラから5m程度。

霞ヶ浦公園OLYMピンクのハス.jpg 

 撮影機材:OLYMPUS SP 800UZ
 撮影方式:オート
 絞り:f 5.1
 シャッター:1/250
 ISO:50
 露出補正:0ステップ
 焦点距離:83mm
 最大絞り:2.97
 測光モード:オート
 フラッシュ:なし
 画素数:1400万画素

ISO50の撮影だと、中央の黄色い部分を見てみるとNEX-5Nより若干クリアーに撮影でき細部の再現度合はNEX-5Nに劣らない感じがする。写真は付属の望遠を最大にしており花までの距離は5m程度。

霞ヶ浦公園NKNピンクのハス.jpg
 撮影機材:SONY NEX-5N
 撮影方式:プログラムオート
 絞り:f 6.3
 シャッター:1/400
 ISO:100
 露出補正:0ステップ
 焦点距離:210mm
 最大絞り:5.3125
 測光モード:パターン
 フラッシュ:なし
 画素数:1610万画素

プログラムオートで撮影すると他の2台より若干暗く撮影される傾向があるようだ。細部の再現性は平均的にはこの機種が上回る。撮影時の最大望遠は210mmだが、画像を切り取ると300mmに近い効果が出る。花までの距離は5m。

ここまでの総評:
NEX-5Nはオートで撮影すると全体的にアンダー気味に撮影される。そのため常に露出を若干明るめにしたくなる。特に暗めの場所を撮影する時は気になるので調整が必要。SONYは全般的に赤系の発色が綺麗に出やすいので、紅葉とかの撮影に適していると思う。撮影時には明るさと色調の調整を多少やることで結果も違ってくる。またオートフォーカスだが、一律平面的ではない被写体では自分の考える部分にフォーカスが合わない場合も出てくるでのDAF(オートで決めて、マニュアルで詰める方式)を利用で、最後のひと絞りはマニュアルフォーカスで対応した方が誤りのない写真が撮影できる。

有効画素数は1610万画素なのと、CMOSセンサーも大きめなので、撮影した画像の一部を切り取って拡大すると望遠効果を得られる。慣れれば使い勝手も問題ない。パノラマ撮影も非常に楽で効果的な映像だ。
夜間撮影の場合、自動3連撮影をアルゴリズムで1枚の手ぶれなしに近い写真にしてくれるので、これは便利で、フラッシュがなくても有る程度の暗さでも撮影でき出来具合も結構悪くない。

(問題点)
静止画を撮影している時、
録画ボタンが右手の親指にかかるため、誤って押してしまうことがあり、録画ボタンが稼働しないモードかカバーが欲しいと思った。動画については60pなので一定以上の画像で撮影できるが、高速で動くものや格子系が動く映像は他の機種同様に難点はあるが、プロ機じゃないので仕方ない。
またフラッシュは必要な時にカメラ本体に接続しなければならないが、ネジ式なので設置に手間取り、瞬時の撮影には向いてない。
また接写の際、ターゲットが小粒だとなかなかオートで焦点が合わないが、他機種も似たようなもんなので仕方ない。

実はオリンパスのSP800UZをISO50~100でキチンとした光量下で撮影するとNEX-5Nの画像と余り遜色ない。ただSP800はISOが400を超える辺りからノイズが増えてしまい、綺麗な仕上がりになり難い。NIKONは610万画素のため、他に二機種にくらべると柔らかく仕上がるが、これはこれで味だ。

NIKONのD40はさすがに5年前(2012年時点で)なので黒いターゲットや暗い所だとシャッターが切れないことがあり、不便な部分がある。


撮影場所:新宿御苑 
日時:2012年8月5日 1430
天気:晴
撮影はオートで撮影してみた。


新宿御苑NIKON (14-2).jpg


機種:NIKON D40(上)
絞り値:f/5.6
露出:1/160
ISO:200
露出補正:-5ステップ
焦点距離:22mm
最大絞り値:3.8
測光:中央重点測光
総評:全体的に自然な感じで撮影できる。派手ではなく堅実な感じに仕上がる感じだ。


新宿御苑OLYM (20-2).jpg


機種OLYM  SP 800UZ(上)
絞り値:f/5.7
露出:1/80
ISO:50
露出補正:0ステップ
焦点距離:7mm
最大絞り値:2.97
測光:パターン

オリンパスはレンズが暗いせいか、ちょっと被写体が暗めだとシャッタースピードが他の機種に比べて格段に遅くなる傾向があり、手ぶれの遠因となる。このためオリンパスで撮影する際は光が十分あり、ISO50-200以内に設定でき、シャッタースピードを1/125程度以上稼げる場面での使用に留めている。


新宿御苑SONY (28-2).jpg

機種SONY NEX-5N(上)
絞り値:f/5.6
露出:1/160
ISO:100
露出補正:0ステップ
焦点距離:55mm
最大絞り値:4.33
測光:パターン

総評:こういう陰影がある場所を撮影するとNEX-5Nはちょっと重めに仕上がる。彩度や明るさを微調整すればもう少し現場の自然に近い印象になると思う。密度感はこのカメラが一番あるように思える。



その他のSONY NEX-5で撮影した映像の御紹介。


120929新宿御苑.jpg

新宿御苑にて撮影。彼岸花。赤の発色はかなり良く
現場の色に近いが、光の加減でちょっと派手目には出る。
オートモードで撮影するが、絞りと深度は若干調整。
望遠レンズで撮影。
2012年9月29日


120813上野動物園ハスSONY.jpg

上野不忍池の上野動物園内の敷地のペリカン。
2012年8月13日撮影。200mmの望遠で撮影し、

中心部だけを切りだして拡大した写真だ。被写体との距離は大体だが

60-70m程度。


121008川村美術館ED.jpg


千葉佐倉市の川村記念美術館で撮影の鳥。
撮影日は2012年10月8日。若干曇り。
被写体との距離は2~3m。標準レンズで撮影。オートモード。


121021神代植物園.jpg


神代植物園(調布市)にて撮影のバラ。
撮影日は2012年10月21日。
レンズは標準。オートモード。

NEX-5Nを使用していてに特に大きな不満はない。このクラスの値段を鑑みれば、SONYのαシリーズの一眼カメラが買えるクラスなのだ。
人によっては、望遠を付けた際の重量バランスの悪さを指摘するプロ系の人々も多いのは知っているが、望遠つけたら大抵のカメラはバランスが悪くなるので気にしないことにしている。
もし望むなら拡大した際の画像の精密さがもう二段階程度高くなるとで望遠効果が高くなるので、そうなれば更に有難いと思う。
またオート撮影時の露出が若干アンダーなのは調整して欲しい程度だ。
カメラはどこにこだわるかで評価も異なるが、私のように芸術作品を撮ろうとするのではなく、スナップと芸術の中間の利用者なら全く困らない。
また画質そのものは非常に質感を伴って撮影できるので、ウルサイ人でもかなり満足度を得られるだろうと思う。プロ機器はNIKON,CANONが主勢力だが、結構SONYも悪くないです。カメラ的にはちょっと穴場かも。

しかし写真撮影は難しいし奥が深い。私はアラーキーさんのようなライブなスナップショット系写真を目指しているので、金をかけたカメラを操る芸術的な写真は苦手だが、いずれにしても知識も経験も私はまだまだでございますだ。
サンプル画像に人間が出てこないが、これは人間を撮影するのは色々と難しい部分があるからに他ならない。
やはり写真の醍醐味は「人」なのだが、人を撮るほど難しい事はないので、またいずれかの機会に・・・。


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